これだけは押さえておきたい!嘘を見抜く8つの方法

彼氏が浮気しているかもしれない。上司が会社の金を横領しているかもしれない。うすうす感じていても、なかなか相手が嘘をついていると確信を持つことはできないものです。

無実の人を疑って、相手に不快な思いをさせてしまった。平気で嘘をつく人にまんまと騙されてしまった。などのように嘘を見抜けなかったことから、痛い目にあった経験をした事がある人も多いのではないでしょうか。

ここでは、どんな人が嘘をつくのが上手なのか、人が嘘をつくときに表れる特徴に何があるのか、などを解説すると共に「押さえておきたい嘘を見抜く8つ方法」をご紹介していきたいと思います。

ただし、あくまで嘘をついている可能性が考えられるという傾向であり、嘘を確定させるようなものではないことを踏まえて、ご覧いただけたらと思います。平気な顔で嘘をつく人から身を守るためにも、参考にしていただけたら幸いです。

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嘘を見抜くための8つの方法

 

 

嘘を見抜く方法①:嘘が上手か分かる簡単なテスト

嘘を見抜く方法①:嘘が上手か分かる簡単なテスト

「自分は嘘をつくのが上手い方だ」と自覚している人でも、実は周りにその嘘がバレてしまっているかもしれません。あるいは「素直で正直な人だ」という印象を持っていたとしても、意外にも平気な顔で嘘をつける「嘘が上手な人」だった、なんて経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか?

そこで、嘘をつくのが上手か分かる簡単なテストをご紹介しておきます。方法はいたったシンプルで、「利き手で自分のおでこにアルファベットのQをなぞる」だけです。なぞって書いた際に、Qの最後のハネが左右のどちらに流れたか?がポイントになってきます。

自分から見てQのハネが右に流れた人(自分から見てQを書いた人)は、他人の目をあまり意識しない人で、周囲の人によって自分の行動に変化があまり起こらない傾向にあります。

反対に、自分から見てQのハネが左に流れた人は(相手から見てQを書いた人)は、他人の目を意識できる人、周囲の状況に応じて自分の見え方を変えることができる人です。つまり、嘘が表れにくい人だと考えられます。人が嘘をつくときは、話す言葉に集中して嘘がしぐさに表れたりするものですが、自分の見え方を客観的に捉えることができるため、そういった嘘のしぐさをコントロールすることに長けています。

ただし、Qを相手から見えるように書いた人が「嘘つき」であるというわけではなく、あくまで「嘘がバレにくい」ということです。またこういった「嘘をつくのが上手な人」を、嘘を見抜くための参考にするのも良いでしょう。些細なしぐさや言動から相手の嘘を見抜く目を養えるはずです。

 

嘘を見抜く方法②:顔の表情を読み解く

嘘を見抜く方法②:顔の表情を読み解く

人はある感情を抱くと同時に、脳はそれを表すように顔に伝達します。自分の顔を完璧にコントロールすることは不可能であり、どんなに嘘をつくのが上手な人でも、何かしらの表情によって嘘が浮き彫りになってきます。

しかしながら、どんなに嘘を見抜くことに長けている人でも、相手の小さな嘘のサインを見逃してしまうことは多々あります。そこで研究者たちは「ビデオに録画する」という方法を取り、何度もインタビューの映像を観察して表情を分析しました。

例えば、自分の感情を悟られまいとするときに多くの人が作る表情として「笑顔」があります。笑顔は人間が意識的に作れる最も簡単な表上であり、否定的な感情を隠すためによく使われます。

また笑顔が作られたものなのか、本心から来るものなのか見分ける際に「目のまわりの筋肉」に注目するのがポイントです。この筋肉を意識的に動かすのは非常に難しく、本心から笑ったときは目の端に鳥の足跡のような線が出ると考えられています。

また嘘をつけない表情のひとつとして「まばたき」があります。もちろん、意識的にまばたきをすることもありますが、人は真実を述べているときよりも、嘘をついているときの方がまばたきは多くなる傾向にあることが分かっています。

さらに顔の表情と体や声に表れるもののタイムラグを参考にするのも有効です。人が本音を表すときは、表情と体の動きはほぼ同時にあらわれます。一方で嘘の感情の場合は、連続した動きとなって表れます。本当に怒っている人は、顔をしかめると同時に腕を組みますが、怒っているフリをしている人は、腕を組んでから顔をしかめる、といった具合です。

 

嘘を見抜く方法③:しぐさを見定める

嘘を見抜く方法③:しぐさを見定める

人が相手とコミュニケーションを取る場合、約80%が言葉以外のものであると考えられています。これは非言語コミュニケーションと呼ばれており、ボディランゲージや会話の間、フェロモンや体臭なども含まれています。

嘘を見抜く際に言葉よりも「しぐさ」がより信頼できる理由は大きく2つあります。ひとつは、多くの人が言葉による嘘に気を使うのに対し、身振り手振りといったボディランゲージまでは気が回らないこと。つまり、たいていの人が嘘は言葉に表れると信じているのです。

もうひとつは、しぐさから嘘を悟られまいと極端に動きを制限しようとする点です。本心で相手に伝えたいと思うとき、自然と身振り手振りが多くなります。しかし、嘘をついている人は話す言葉の内容に集中するあまり、体を動かすことまではコントロールすることができません。したがって、極端に身動きが減るのです。

例えば、自分は正直に話していることを表すボディランゲージとして、手のひらを上に開いている状態があります。他人を受け入れ、脅威を感じさせないためのしぐさです。反対に、てのひらを隠している、あるいは手のひらを下に向けているのは、相手を警戒しているか、何か隠し事を持っている可能性が考えられます。

その他にも「顔をそむけて糸くずを取るしぐさ」は、聞いていることに対して反対している、あるいは反対の思いを隠している場合があります。実際に糸くずがあるかないかは関係がなく、顔をそむけて糸くずをつまみあげるしぐさを見せたら、相手は何かしらの不満を感じているのかもしれません。

相手の嘘をしぐさから見定める際に注意すべきポイントは、相手の全体像が見やすい距離を保つことです。ひとつのしぐさから嘘だと断定するのは少々あせりすぎです。話している内容、些細なしぐさ、顔の表情の変化など、総合的に見極めて判断する必要があります。

関連記事:非言語コミュニケーションの種類と重要性

 

嘘を見抜く方法④:言葉を分析する

嘘を見抜く方法④:言葉を分析する

相手の嘘を見抜くためにも大切なことは「相手に話しをさせること」です。人が嘘をつくとき、できるだけ話しの筋を通らせるため、矛盾したことを話さないように心掛けます。つまり、嘘を追求するため質問にエネルギーを使うよりも、相手が発する言葉に耳を傾けることに注意することがポイントになってきます。

そして、相手に弁明させる機会を設けることができれば、ときに本心とも思える言葉を滑らせることがあります。嘘をつくことは、大きな労力と集中力を伴う行為であり、ついつい本音が漏れてしまうものです。

自分の話しが真実であり、それを他人に信じてもらえると思っている人は、自然に会話をします。一方で「信じてもらえないのでは?」と思っている人は、信じ込ませようとするあまり、余計な努力をしてしまいがちです。

また嘘をついている人は、論理的に整った話しをしようとするため、言葉の嘘を考えるための時間を稼ぐことがあります。例えば、質問した言葉をそのまま繰り返すようなときです。「昨日の夜9時はどこにいたの?」と聞かれ「昨日の夜9時どこにいたかって?そのときは・・・」と答えてきたときは、何かしらの作り話しを考えているのかもしれません。

その他にも、質問に質問で返してきたときは要注意です。相手の質問をはぐらかしたり、触れられたくない事実について、相手がどこまで把握しているのか探りを入れてきている可能性があります。

また、相手を信じ込ませようとするあまり、説明する言葉数が多くなったり、信憑性を高めるための「強調する言葉」を多用してくるのも嘘つきの特徴です。「絶対に・神に誓って・正直に話すと」などなど、普段よりも物事を強調する言葉を使ってきたら「嘘をつかれているかも」と疑う価値はあるかもしれません。

 

嘘を見抜く方法⑤:開いた質問をする

嘘を見抜く方法⑤:開いた質問をする

嘘を見破るためには、相手の話す言葉、しぐさ、表情を吟味する必要があります。とにかく相手を追いつめるために「おもえがやったんだろ!」という怒鳴るシーンをテレビでよく目にしますが、相手の嘘を引き出すためには正しい方法ではありません。

相手から情報を引き出すために有効なのは「開いた質問」です。開いた質問とはYesまたはNoで答えられない、When(いつ)、Where(どこで)、Who(誰が)、What(何を)、Why(なぜ)、How(どのようにして)といった5W1Hを問う質問のことです。

YesかNoで答えられる質問は、相手もそれ以上の情報を提供しようとはせず、嘘をつこうとしている人なら、なおさら必要以上のことは話さないでしょう。しかし、開いた質問による答えは自由回答であり、嘘をつくための労力を使わせた結果、何かしらのボロが出るものです。

そして、質問をする前に出来る限り準備をしておくのも重要です。たしかめたいことは何なのか、自分が握っている証拠はいくつあるのか、相手はどんな答えを用意しているのか、あらかじめ事実と想定を固めておくことで、冷静に相手の嘘を見極めることができるはずです。

また感情的になって、相手を威圧するような態度や、疑っていることを全面に表す姿勢は避けるべきでしょう。話を聞いているという協力的な態度を取ることで、嘘をついている相手はリラックスし、自然と言葉やしぐさから嘘を見抜くヒントはさらけ出してくれます。

決して「私はあなたを尋問している」などと思わせてはいけません。嘘をついている人の言い分にしっかりと耳を傾け、表情や仕草も踏まえて判断してください。「嘘をついているに違いない!」という先入観から誤解を生まないためにも「感情的になって問い詰めるのは、嘘が確定してから」と冷静に考えるべきです。

 

嘘を見抜く方法⑥:話の始まりと結末に注目する

嘘を見抜く方法⑥:話の始まりと結末に注目する

人が自分について語る場合、実際に起こったことを話しているときと、作り話をしているときでは大きな違いがあります。本当にあった記憶を話しているときは時系列になっていないことが多く、その出来事が劇的であればあるほど、その傾向は強くなると言われています。

記憶を呼び覚ますのは強い感情であり、その出来事が印象的であるほど、それを最初に話します。そして、話の内容を詳細に伝えるために、後から補足の情報を付け加えるため、時系列には関係なく記憶したことを話し始めるのです。

もちろん「最初に劇的な出来事を話していないから嘘だ」というわけではなく、真実を語る場合でも、話を構成する「始まり・本題・結末」という3つの基本から成り立っています。

まずは「話しの始まり」に注目してみましょう。本当のことを話している場合、この「始まり」の部分は長くても全体の3分の1程度です。ですが、作り話となると「始まり」の部分が事細かに語られます。

その理由は、嘘をつこうとしている話しの中でも、真実が含まれていることが多いからです。つまり「ここまでは本当のことだから緊張せずに事実を話せる」という安心感、あるいは嘘をつくための準備期間であるが故に、ついつい「話の始まり」を長く取ってしまいがちになるのです。

また本心から語っているときは、起こった出来事(本題)に対して、自分の感情(結末)を相手に伝えるものです。身の毛もよだつ恐ろしい体験、人生の中で最も嬉しかった事を話してから、それについて自分が思ったこと、感じたことを話し始めます。

しかし、かなりの確率で嘘である話しには、こういった感情(結末)が含まれていません。嘘であるということは、その出来事は実際に体験したことがないので、それについての感情を説明することはしないのです。

もしも相手の話している内容が、事実を話している冒頭部分がやたら長く、その出来事についての感情が語られなかった場合、作り話をしていると疑ってみた方がいいかもしれません。嘘の核心である「本題」よりも、その周りにある「始まりと結末」に注目してみてください。

 

嘘を見抜く方法⑦:漏れた本音を見逃さない

嘘を見抜く方法⑦:漏れた本音を見逃さない

嘘をつく行為は多くの精神力を使うため、頭で嘘を考える作業が間に合わないことから、ついつい本音を漏らすことがあります。違和感のある変な文法や、言い間違いなどです。

心理学者フロイトは「無意識から出た言葉には、その人の本心が表れる」としています。学校で先生に対して「お母さん」と呼んでしまうのも、会社の上司を間違えて呼び捨てで呼んでしまうのも、心の中で思っていることがついつい言葉に表れている可能性があります。

さらには「聞き間違い」から本音が表れることも。浮気をしている男性がいたとして、「浮気」という言葉に似た「浮き輪」や「上着」という単語に過剰に反応したりするように。話している会話の中に、わざとこれらのような単語を織り交ぜて話してみれば、意外な反応が表れるかもしれません。

また嘘をついている人の特徴として、話題を切り替えたときに表れる「安心感」があります。嘘をついている間は緊張状態であり、バレないように話を組み立てたり、しぐさに違和感のないよう努めなければなりません。そして、次の話題に切り替わったり、自分の嘘を信じくれたと分かれば「ホッ」と体の力が抜け、安心感から自然な笑顔を見せたりします。

浮気をしている相手を問い詰める際にも、この方法は役立ちます。まずは、とにかく浮気についてねほりはほり問い詰めます。十分に相手が弁解したなと思ったところで「疑ってごめんね」と急に信じたフリをするのです。注目すべきは、その言葉をかけたときに見せる相手の態度。嘘をつくことの解放感から、ホッとした表情や笑顔を見せたら、浮気をしている可能性大かもしれません。

 

嘘を見抜く方法⑧:直感を信じる

嘘を見抜く方法⑧:直感を信じる

不満を表すしぐさをしても、作られた笑顔をしていたとしても、必ずしも嘘をついているという直接的な理由ではない場合があります。研究者が被験者の映像を録画して、何度も表情やしぐさを確認すれば話は別ですが、相手が見せる一瞬の表情や、些細なしぐさを普通に話している間に感じ取るのは非常に難しいことです。

しかし、どんな人でも持っている能力である「直感」を信じることで、嘘を見抜けることも多々あります。研究者たちは、直感とは外部からの刺激やメッセージから来る無意識の反応だとしています。つまり、嘘のサインを実際には見つけられていなくても、脳は何かしらの違和感を感じ取っているということです。

ハッキリとした理由は分からないが、何かがおかしい、話す言葉に違和感を覚えた、見せた一瞬の表情が気になる、と脳が感じ取り、自然とそれに合わせて態度を変えることができる力を人は持ち合わせています。

また、直感を信じてから上で述べたような「嘘を見抜く方法」を実践してみるのも効率的でしょう。四六時中、嘘をつかれまいと身構えていれば、自分の印象を悪くしてしまったり、誤解を招くこともあります。相手と話している間に感じ取った「何か変だ」という直感から、嘘を見抜く準備をすれば、余計な労力を使わなくて済むとうわけです。

また、人は直感を信じ込まないようにすることもあります。おいしい話には裏があるように、どこかで胡散臭いと感じていながらも、目先の利益だけしか見えなくなることもしばしばです。人は自分が見たいものしか見えなくなるという特性も持ち合わせているのです。あのとき感じた相手の違和感をもっと追究しておけばよかった!もっと注意して質問しておけばよかった!と後悔する前に、自分の直感を信じてみてください。

関連記事:もう騙されない!嘘をつく人の特徴10

以上が「嘘を見抜く8つの方法」になります。嘘を見抜く際は、最悪の結果であることも覚悟しておく必要です。傷つけたくないという思いから、現実を見て見ぬフリをするのはもっと辛いことでしょう。あの時もっと注意しておけばよかった、あの時もっと疑っておけばよかった、と後悔しないためにも、これらの嘘を見抜く方法を役立ててもらえたらと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。